Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
大久保 博生*
PNC TJ1222 96-005, 66 Pages, 1996/03
本年度は、まず、稀頻度事象の核種移行への影響解析フレームの全体像を明らかにするため、一例として、火成活動シナリオに対する計算ケースの想定並びに試解析を実施した。また、地震・断層シナリオ及び隆起・侵食シナリオに対するインフルエンス・ダイヤグラム上の境界条件への反映プロセスの検討を行った。次に、地下水シナリオに対する稀頻度事象の影響の重要度評価を行うため、専門家の知見を反映するための一般的な評価項目の検討、及び火成活動シナリオに対する具体的な専門家判断の必要項目を例示した。最後に、既存のデータベースシステムとの結合性を考慮したシナリオ自動展開ツールのビジュアル化機能の追加、さらに、リスク評価やFEPの階層的情報活用への本ツールの適用性についての概略的検討を行った。
大久保 博生*
PNC TJ1222 94-002, 60 Pages, 1994/03
HLW地層処分の安全評価において、稀頻度事象を考慮した地下水シナリオ作成のため、まず、H3レポート(1) で扱っている地下水シナリオ基本ケースの(1)基本的考え方/前提条件、(2)モデル、(3)データ、(4)各現象に及ぼし得る要因、をリストアップし、各現象に係る状態量、必要とされるモデル的取り扱い法の見通しを概略的に把握・整理した。次に、動燃事業団殿設定の102種類の各FEPに対し、1.関連要素、2.定量的概念、3.他のFEPへの直接的な影響、を各種情報に基づき整理表として検討・作成し、地下水シナリオ基本ケースで既に扱われているFEPとそうでないものを明らかにした。また、基本ケースで扱われていないFEPのうち、特に、火成活動を起点とするシナリオを具体的に作成した。最後に、基本ケースの各モデルにおける定量的諸量(初期条件、境界条件、パラメータ等)を各FEPとの関連性を念頭に明確化し、また、各FEPを個別に扱い得る決定論並びに確率論的モデルをサーベイ・整理した。さらに、作成した火成活動起点シナリオに対する地下水シナリオ解析・評価上の取り扱い方の概略的検討を行った。
大久保 博生*; 高田 秀治*
PNC TJ1222 93-001, 335 Pages, 1993/02
高レベル放射性廃棄物(HLW)の地層処分システム隔離性能に関し、不確実性評価手法の調査・検討を行った。その結果、主として、1)HLW地層処分システム性能評価における不確実性の取り扱いは、基本的に知識・情報の不明確さによるところが大きい。このため、エキスパートの判断を効率的に活用する評価手法の適用が必要であること2)主観的評価手法のサーベイを通じ、効用関数法、階層分析(AHP)法、ファジィ理論などの応用事例が、1)の観点から比較的有効な方法であること3)将来シナリオの重要度を判定し得るデータ・情報等のそろっていない不確定性の大きな状況、あるいは本質的にそのような状況を扱わざるを得ない場合にはAHP法が、他方、具体的な処分場を対象に、より詳細なデータ・情報等が集積し、シナリオ重要性の判定根拠がより明確になってきた場合には効用関数法が、それぞれ適していると考えられること4)AHP法、効用関数法のいずれを用いる場合でも、ファジィ理論を組み合わせることにより、評価結果に対するエキスパートの確信度を定量化し得ることという知見が得られた。そこで、上記3)の観点から、第1ステップとしては、シナリオを構成し得る安全評価上重要なFEP's(features,events and processes)の抽出並びにモデル化(ないしはシナリオ化)の可能性を検討するプロセスに、AHP法を適用するフレームを提案した。